鹿児島から関空、関空からクアラルンプール、そしてクアラルンプールからパースへ向かうフライトの中で、これを書いている。
うちの誇れる中学2年生の女子にとっては、初めての海外旅行。
3歳から英語を始めたという、現代っ子です。
彼女は、学校の友達に
「飛行機ハイジャックされるなよ。
お前もハイジャックすんなよ。」
と言われてきたらしい。
航空会社は違うものの、やっぱりこのご時世、クアラルンプールと言えば、、ということで、あまりいい気はしないよねぇ。
行ってきまーす
彼女は日本ではとっても英語が得意な優秀な中学生で、英検も準2級までもっている。
先ほども、クアラルンプールの空港で、空港の係員の人が
「コンニチハ」
と言ってきたのに対し
「Hello.」
と答えていた。
クアラルンプールで朝食。
すでに、いろんなものを見つけては
すげーすげー
言ってます。
「Jean! キュウリのドリンクありますよ!」
だって。
晴天であったかーい!
私の任務は基本的には彼女をホストファミリーのところまで送っていくことで、彼女にとってはそこから先は100%24時間英語の世界が待っているわけで、そのことに対してはやっぱり不安らしい。
彼女は14歳で初めての海外、ホームステイ、現地の学校に行くわけだが、私は16歳で同じようにオーストラリアのシドニーで同じようなことを3週間ほど経験したわけで、あのときの気持ちはものすごくよく覚えている。
私も、日本では英語だけはものすごく勉強していた(させられていた)し、成績も英語だけは全国レベルでいけるくらいだったし、英語科だったので英会話の授業も週に何回かあったが、それでもオーストラリアの現地の生の英語にはほとんどついていけなかった。
今ではこんなにフレンドリーな私(!?)も、実は元々はかなりシャイな性格だった。
16歳の頃は、シャイに加えてなんだか恥ずかしさのような、変なプライドのような、思春期にありがちな微妙な気持ちが混じり合い、日本では頑張ってきたつもりの英語が通じない、もどかしくて、恥ずかしくて、くやしくて、あの気持ちは、今の私の全てにつながっているように思う。
きっと今となりで映画を見ている彼女も、多かれ少なかれ、同じような感情を味わうのだろう。
しかし、私のときよりも幸運なことは、小さい頃から英語に触れていること、ホストファミリーが国際豊かな経験があること、日本のファンであること、そして何よりその家庭には他の留学生がいるということだと思う。
もうすぐパースの空港でバイバイ、いろいろとしてあげたい気持ちはあるけども、あちらから
Help me!
のサインが来ないうちは、なるべくほっといたほうがいい。
彼女を見守ってくれるオーストラリアのファミリーに任せたほうがいい。
どれだけのことを感じて、吸収してきてくれるかな。
それは、帰る日ではなく、きっと10年後くらいにわかることだと思うから、気長に見守ります。
後、2時間でパース到着!!