先日、指宿菜の花マラソンに参加した。
と言っても10キロですが。
毎年、チアでオープニングで踊るという形で参加していたのだが、今年はメンバーがそろわず、出演断念。
毎年の楽しいイベントをなくしてたまるか、ということで、無理やり参加。
朝4時半、車で出発し、会場に6時ごろ到着したときも、まだ真っ暗。
受付を済ませ、車で仮眠。
また、その日がめちゃくちゃ寒くて、どんな格好で走るか迷いに迷い、
走りはじめたら暑くなるが、スタート地点まで行ってスタートするまでの時間が40分ほどあって、その40分が寒いということで、結局めちゃくちゃ厚着をしたまま、スタート地点へ。
厚着というのは、
冬用キャミソール
+
売れに売れているユニクロのヒートテックロンT
+
今回のために買ったアディダスのピンクのロンT
+
今回のために買った薄くてもあったかいという売りの、うっすいビニールのジップアップ
+
めちゃくちゃ厚くて重い、あったかパーカー
を着て、スタート地点に立ってしまった。
スタート地点で、すでに、
「しまった、こんなに着てくるんじゃなかった」
と思ったが、すでに車からかなり離れているし、応援に来ると言っていたケニア出身のFrankは、予想通り来なくて、頼める人もいないし、ということで、しょうがなくそのまま走ることに。
「よ~い、パーン」
で、スタート。
まず、思った。
「え?なんで、みんなこんなに速く走るの?」
速いのだ。
というより、私は遅いのだ。
「こんなに飛ばしたら、後でみんなもたなくなっちゃうのに。」
と最後まで思い続けていた。
そのくらい、みんな速くて、私は遅かった。
後半の3キロくらいは、思ったとおり、私がペースが落ちた。
腰の曲がった筋肉質のおばあちゃんや、明らかに足を痛めているおじちゃん
に、次々と抜かされた。
そして、やっぱり、暑くなり、2キロほど走った時点で、パーカーを腰にまき、7キロほどの時点で、ジャケットを手に持って走った。
これがなかったら、もう少しは速く走れたかもしれないなぁ。。。
初めは、人と比べて
「この人についていこう」
とか、
「なぜ、こんなメタボな人に抜かされるんだ~」
と思っていたが、だんだん、自分が長距離走の能力がすごく低いことに気付き、
「これは、人と比べていてはいかん」
と思った。
そこからは、まさに、自分との戦い。
速くは走れないから、歩かない、という自分との約束を果たせるかどうか。
結局1時間7分かけて、10キロ走りきった。
4人で走って4着。
仲間内では、びり。
遅い。
と思ったけれど、全体ではちょうど半分くらい。
結果としては、思ったよりは遅くなかった。
小学校のころ、私は、短距離は、リレーの選手になって、速い人にがんがん抜かされる程度の、中途半端な速さであった。
長距離は、60人中50番程度で、一生懸命走ったつもりだったのに、ものすごく遅かった。
中学校になって、長距離をまじめに走ったことはなかった。
中学校に勤めたときに、駅伝大会で生徒と一緒に走ったけれど、1キロくらいだったと思う。
結局、1時間もの間、ずっと走り続けたのは、人生初めてであり、小学校のころから比べると、少しはましになっていた。
ほんとは、チアもずっとやってるし、加圧トレーニングもやってるし、すごい速くなってたりして、と結構思っていたけど、やっぱり人がもっている潜在能力って、そんなに変わらないんだなぁ。
と思った一日であった。