今までの人生で、出張に行って、いい目にあったことがない。
出張ってさ、
会社のお金でどっか他のところに行けて、
おいしいもんでも食べて
いいホテルに泊まれて
観光でもしちゃったりして
というイメージがあったのは遠い昔で、実際の社会生活において、そんなおいしいことは滅多にない。
中学校教師だったころの出張とは、学校外に出るという意味であり、若かった私は、別の場所で研修を受けるというだけのことであり、なんの楽しいこともなかった。
英会話スクールに勤めていたころは、マネージャーたちはよく海外出張に行っていたが、現場で働いていた講師の私たちの出張といえば、やはり、研修で、本社のある福岡に研修に行くということであった。
そんなに回数もなく、たいしていい思いをしたことはない。
JECを始めてから、初めての出張は、通訳という形でマカオに行くという話が舞い込んできたことであった。
海外だし、これはいい話だと思ってたが、やはり、そんなにいい話があるわけはなく。。
ホテルは、それはそれは一流だった。
一人で泊まるのに、とっても広い部屋。ダブルベッド。
んーこんなホテルにプライベートで来れたらどんなにラッキーか。
しかし!!
夜中2時過ぎまで仕事。寝たのは3時ごろ。
夜は、取引先の接待で、初めて会った中国人の取引先の方たちにワインを飲まされまくり、酒に弱い私は、気分悪くなり、トイレで吐く。
中華料理のフルコースで、子豚の丸焼きを見て、また吐き気を催す。
客の接待が終われば、雇われている会社の会長に付き合い、夜中まで。
朝はロビーに朝8時集合で、朝からまたフルコース。
おかゆでいいから、10時まで寝かせてくれ、と切に思った。
いわゆる弾丸ツアーで、マカオを垣間見ることはできたが、非常に疲れた。
次の出張は、ロンドンであった。
他のスクールで教えている子どもたちを、ロンドンへの海外研修に連れて行くというタスク。
小学生たちの世話をしながらのロンドン生活。
一日はフリーな時間をくれるという条件で呑んだ。
フリーな日はとても楽しかった。
ロンドンに住んでいる友人と会い、
ロンドンでバスに乗ってスーパーで買い物など、ロンドン市民的なことをしてみたり、
観光スポットに連れて行ってもらったり、
見てないけど、ハリーポッターの撮影場所。
バーに行って、ロンドンで有名なFish & Chips を食べたり
プライベートな時間がもてたのはとてもよかったね。
後は、
毎日仕事ーーー
毎日子どもの相手ーーー
毎日通訳ーーー
仕事は毎日朝起きてから、夜寝るまで。
いやね、もちろんお金払って行ってるわけだから、働きますけど
結論:結局、出張とは、拘束時間がとても長い仕事である。
そんなにおいしい話は、基本的にない。
次は、どんな出張になるんだろう。
私も、バブル期みたいな、会社がお金を出してくれて、自分は旅行気分で、他の土地のおいしいもの食べたり、観光行ったり、という、おいしい出張を、一度でもしてみたいと、思う。
ま、この時代、お金を出してくれるところがあるというだけでも、感謝しなくちゃね。