そんなセンセーは見たくなかったと言われた. ごめんなさい, 反省..

おばんです.

日本の皆さんの英語力を勝手に応援する,
英会話講師のJeanです.

のんびりとした雨の昼下がり, こんなゆっくりした日曜日は久しぶりだ.

こんな日のあなたへの英語レッスンは, 昨日来てくれた高校生のレベルチェックにてやった英語の質問より.

グリーンAre you near-sighted?

クリボーAre you short-tempered?

どういうこと??

グリーンAre you near-sighted?  あなたは近眼ですか?

クリボーAre you short-tempered?  あなたは気が短いですか?

覚えたい単語
グリーンnear- sighted  近眼の
グリーンfar- sighted  老眼の

日本語って, 「近眼」の反対は「遠眼」って言わないんだね. 日本語って難しいなぁ..

クリボーtemper 気性

しかし,
short-tempered (短気の) は聞くけど, long-tempered は聞かないなぁと思って調べてみたら,

逆は, even-tempered(心の平静な)でした.

はいはい, さてさて.

そういえば, レッスンに来てくれている生徒さん方は気付いているかもしれませんが,
最近, うちの教室がコーヒーのいい香りに包まれている.

そして, 寒い日の夜のレッスンなどでは, レッスン前に温かいコーヒーを生徒さんに出している.

いやね, 生徒さんにコーヒーを出したくて, あんなに大きなコーヒーメーカーを買ったわけではない.
そんな心とお金の余裕は, まだうちにはありません.
申し訳ありません.

じゃなくてね, 先日かかってきた一本の電話.

昔の昔の, 生徒君から.

3年に1回くらい, 電話がかかってきて, 何気ない話をするだけの彼は当時中学生. 私23歳.

勉強なんか大嫌いだったあいつは, 体操部に所属しており, 新任だった私は, 体操部の副顧問をしていた.

体操部のことは, ほとんど覚えていない.
私は体操なんかやったことなかったし, 部活なんてできればもちたくなかったのが本音だが, そんなわけにもいかないのよね.

忙しい合間を縫って, せっかく部活に行くのに, ただ中学生たちが練習しているのを見ているだけなんて, なんて時間の無駄! と思い,

「どうせなら, 私もバク転とかできるようになりたい!」

と, 私は中学生たちに体操を習っていた.

若かった私は, みんなに「ゆーちゃん」と呼ばれていて,

「ゆーちゃん, そうじゃなくて, 手をこう置くの! もうーだから, 違うって!!」

と, いつも男子たちにはばかにされていたが, それなりに楽しかったような気がする.
いや, あまり覚えていないんだけど, そうやって体操を教えてくれていたその生徒君が大人に30歳になって, この前ご飯を食べたとき,

「ゆーちゃん, 俺たちと, 一生懸命体操やってたよね. 結構うまくなってたじゃん.」

と, なぜか優しいことなんか言ってきやがって, そのときのことを思い出した.

部活の時間までに仕事が終わらせることができず, 生徒たちと同じ時間部活をすることができなくて,
結局なんにもできるようにならなかったわけなんだけど.
生徒たちは, バク転やらバク宙やら, ぽんぽんできるようになっていた.

その生徒君は, 体操がすごく上手で, 体操の推薦で高校に行ったが, 何があったのか高校を辞めたらしい.
その後, いつだったか, 街で偶然に出会ったとき,

「お, たてやまゆうじゃん.」(私の旧姓)

と言われて振り向いた時, そこにいたのは, 金髪のようなオレンジ色のような髪で, ほっそいスーツを着て, なんだかいけてないホストのようになっていた彼.

飲み会帰りで, 少々酔っ払っていた私は,

「ちょっと来なさい.」

と言って, 私はミスドでその彼になんやら説教したらしいのだが, はっきり言って, ほとんど覚えていない.

しかし, 生徒っちゅうのは, どうしてあんなにいろんなことを覚えてるのかね.

「あのとき, 結構酔ってたでしょ. 俺, なんかショックだったわ.
いろいろと俺の身の上を聞いてきて, そんときいろいろ話したじゃん.」

って, そうでしたっけ?
夜の街で出会い, 君ももう大人なんだから, 私が多少酔っていたっていいでしょと思うのだが, 彼に言わせると,

「だって俺にとっては, ゆうちゃんが中学校の先生なんだからさ, やっぱ酔ってるところとか見たくないよ.」

って, あたしだって, 君がそんなホストみたいになってるところなんか見たくなかったわと言いたかったけどさ.

ごめんなさい. 反省しました.
そんなもんだね, センセーと生徒って.
特に小さいころに教えていた子たちは, そうなんだろう.

私が酔っ払って, 彼にミスドで説教したという事実は一粒も覚えてないけど, 彼が高校をやめたことや, 水商売もどきをやっていることは覚えていたから, そのときに聞いたんだろうと思う.

そんな彼からの先日の電話.

「いや, どーしてるかなーと思って.」

という話から, 今は真面目にコーヒーメーカーとコーヒーのセールスマンをやっているらしい.

「月に3000円くらいだったら, うちの教室で買おうか. 他の先生たちも喜ぶし.」

と言ったら,

「え,え, いや, 俺そんなつもりで電話したんじゃないんだよ. え?まじでいいの? 本当にありがとう.」

だって.
そんなことが言えるくらい成長したんだなとちょっと感動しつつ,

いや, ちょっとぐれたときもあったけど, 基本優しい子だったな, あやつは.

と,ちょっとずつなくなっていたはずの記憶が蘇ってきた.

そんなこんなで, 美味しいコーヒーが飲めるようになりました.
寒いときにはお出しします.
全員分はありませんので, 出ない場合はご了承ください.

一緒にランチを食べた彼

「これからどうやっていくのか, 俺も考えてんのよ.」

コーヒーのセールスは, 続ける気はないらしい.

そっかそっか, とにかく元気で, 社会でもまれながら, 成長してちょうだい.
そして, またたまには電話ちょうだい.

そんな, ちょっと気分の良かった日.

時は流れている.
このときの生徒たちは30歳に.
私は40歳に.

今となっては, お互い, ちょっと年の離れた大人だな…

さて, 寒いから暖かいスープを作ろう.

Jean
英会話のJEC
https://jeansenglishclass.com/index.html

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