今週日曜日は、英検が行われる。
うちの小学生と高校生がそれぞれ4級と、準2級を受験する。
私ははっきり言って、英検は嫌いである。
日本でしか行われていないし、日本語と英語が混じっているし、難しくなるとあまりにも日常的でないものや、あまり使われない表現や、古い表現が多いし、たまにうちのアメリカ人の先生と英検の問題を見ていると、選択肢に卑猥な表現が混じっていたり(もちろん作った側は、実際の英語の使われ方を認識していない。していたら、絶対に学生が受けるテストに使うわけがない)、とにかく、英会話能力を広めてたい側の私たちからすると、非常に受けにくいテストである。
うちに来ている小学生たちは、普段からまったく日本語を使わないレッスンをしているため、日本語と英語とを行ったり来たりする習慣がない。
レッスン中は、英語を聞いて、英語をそのまま理解するように自然になっていく。
しかし、ここは日本。
小さい子向けの、いい英語のテストがあまりないので、(あるにはあるのだが、まだあまり普及していない)どうしても、小さい子は、英検を受けることになる。
無理して受ける必要はないのだが、特に今の子達は、中学受験をするということで、もちろんのこと
「英語やってます」
じゃだめなのだ。
そこで、小学生たちも、英検を受ける。
うちの小学6年生たちの受験生は、英検5級はみんな持っていて、今回英検4級を受ける。
英語耳が完全にできているので、中2レベルでも、リスニングはほぼできる。
問題は、文法と単語だ。
もちろん、すべて英語でやって、できないわけではない。
ただ、日本語を使わないと、それだけ時間がかかる。
受験を目前に控えたあの子達には、スピードもまた必要なのである。
いつも楽しそうに英語をやっている男の子が、英語だけだとなんでもどんどん吸収するのに、日本語を加えると、苦戦しているのを見て、少しかわいそうに思えた。
日本にいて、英語を英語で学ぶという、自然な方法でしている中で、日本での受験という壁があり、英検という壁にぶつかる。
今の日本では、私がいくら文句を言ったって、そこは現状を変えられないのが事実。
それならば、今は苦しくても、英検合格、受験合格、という喜びを味わうお手伝いをするのが、今の日本での、今の私の仕事なんだと思う。